アレキサンドリアはエジプト第2の都市として人気の港町です。
その美しさから「地中海の真珠」とも呼ばれているんですよ。
歴史的経緯から異国情緒のある街並みで、首都カイロとはまた違った雰囲気を楽しむことができます。
この記事では
- アレキサンドリアとは?
- 世界最古の図書館があったって本当?
- おすすめの観光地、治安は?
このような疑問にお答えしています。
アレキサンドリアについて詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
アレキサンドリアの歴史
アレキサンドリアはエジプト北部の沿岸にあり、紀元前331年から約300年間首都だった都市です。
この都市を築いたアレキサンダー大王が亡き後は、プトレマイオス朝の首都となりヘレニズム文明の中心として栄えました。
美人が多いことでも有名ですが、あの世界3大美人の1人クレオパトラがプトレマイオス朝最後の王として治めていたんですよ。
現在はカイロに次ぐエジプトで2番目の都市として、貿易や農業、スエズ運河に関連する事業が盛んです。
歴史がある都市なので観光名所も多く、新鮮なシーフードが楽しめるとあって世界中から観光客が訪れています。
アレキサンドリアの観光
アレキサンドリアには多くの観光スポットが存在します。
中でも有名な人気のあるスポットをご紹介しますね。
アレキサンドリア図書館
アレキサンドリアには世界最古にして最大の図書館「アレキサンドリア図書館」がありました。
世界の学問の中心地にしたいと有名な学者を集め、あらゆる思想や学問の原点になった場所です。
しかし残念ながら度重なる内戦や侵略により5世紀には消滅してしまいました。
ですが、この図書館をモデルにした「新アレキサンドリア図書館」が、ユネスコや各国の協力を得て2001年に新設されました。
11階建ての巨大な図書館で、外壁には世界各国の文字が刻まれていて大変ユニークです。
館内には、図書館の建設現場から出土された遺跡を展示した博物館もあるんですよ。
カート・ベイの要塞
古代の世界7不思議の1つ「ファロスの大灯台」。
プトレマイオス王朝時代にその象徴として港の入り口に建てられた、高さ130mもある巨大な大灯台です。
約1000年近く海上を照らし続けましたが、14世紀の大地震で倒壊しその後は伝説として語り継がれてきました。
カイト・ベイ要塞は、廃墟となっていた大灯台の石材を再利用して、灯台の跡地に建てられた城塞です。
中には海洋博物館もあり、とても人気のあるスポットとなっています。
ポンペイの柱
丘の上に高さ27m、円周は8mもある巨大な柱が1本建っています。
柱の前には、スフィンクスが柱を守るかの様に2体置いてあり、とても不思議な雰囲気です。
この丘にはもともと、プトレマイオス朝時代のセラピス神に捧げられた神殿セラペウムが建てられていました。
この柱は、記名の残るローマ皇帝ディオクレティアスが建てた説と、セラペウムの図書館を支える400本の柱のうちの1本であったという説があります。
また、ポンペイの柱の裏側には、地下図書館(アレキサンドリア図書館の分館)への入口があり見学する事が出来ます。
本館に劣らぬほど多くの文献を保管していましたが、残っているのは入口付近の部屋のみで、その先は壁が崩れふさがっています。
アレキサンドリアの海底遺跡
アレキサンドリアの海底には2000年以上前の遺跡が残されています。
1992年から本格的な調査が始まり、スフィンクスやファラオの女王像などが見つかっています。
特に1996年に発見された「クレオパトラの宮殿」や、「ファロスの大灯台」の1部が発見された事は歴史的大発見でした。
すでにほぼ引き上げられ、重要な物はグレコ・ローマン博物館に展示されているので、博物館でじっくりと見学するのもおすすめですよ。
また、一般の方もダイビングで海底を見ることができ、考古学の授業を受けてから潜る「考古学ダイブ」というアクティビティが人気です。
アレキサンドリアの治安について
私は昼間にアレキサンドリアの街中を移動したことがありますが、どこも平穏な雰囲気で危険を感じることはありませんでした。
2011年のエジプト革命から時間もたってだいぶ落ち着いているといえます。
ですが2018年にテロがあったギザも「危険レベル1」ですので、そのことは頭に入れておいて下さい。
- 流しのタクシーは利用しない
- 脇道を通らない
- 知らない人の誘いには乗らない
このように基本的なことは絶対守りましょう。
マスカット・オブ・アレキサンドリア
日本で言うぶどうのマスカットの事です。
クレオパトラも愛したマスカットは、「果物の女王」など様々な異名があります。
マスカットはここアレキサンドリアから世界に広がっていったんですよ。
日本には明治時代に入ってきたのが最初と言われています。
遠く離れたエジプトですが、マスカット発祥の地と知ると急に近く感じますね。
エジプトのその他の観光スポットを知りたい方は、以下のページに詳細をまとめています。