「コロシアム」は、古代ローマの面影を残す必ず訪れたい観光地。

映画「ローマの休日」でアン王女とジョーが、最初に訪れた場所としても有名ですね。

「コロシアム」は、イタリア語:コロッセオ(巨大なもの)の英語読みです。

かつてここは、剣闘士の殺し合いの場として使われていました。

今回はローマを象徴する世界遺産、「コロシアム」の魅力についてご紹介します。

コロシアムの歴史

「コロシアム」は皇帝ヴェスパシアヌスの命により着工し、西暦80年に完成しました。

労働環境や災害、皇帝の散財に対する市民の不満をそらすため、娯楽施設として建てられたものです。

完成記念式典では剣闘士と猛獣が死闘を繰り広げるなど、残忍な戦いが100日間も続けられました

他にも、水をはり船を浮かべて戦わせる模擬海戦や公開処刑も行われましたが、観客は食事をしながら熱狂して観戦していたと言うのは驚きです。

それから長い年月を経て404年、皇帝ホノリウスによって閉鎖されるまで続きました。

コロシアムの建築

「コロシアム」の主な建築素材は、火山灰と海水を混ぜて作るローマンコンクリートと言う、とても耐久性が高い素材が使われています。

ところが中世になると別の建物をつくるため「コロシアム」を崩し、石材として運ばれてしまったため現在の形になったのです。

闘技場の床は木で出来ていたので現在は無く、地下がむき出しの状態になっています。

大きさは長径188m高さ48mの円形闘技場で,最大で約8万人収容でき、誰もがその迫力に圧倒されます!

現在の競技場と同じくらい巨大で頑丈な建物を造る、当時の建築技術の高さはすごいですね。

コロシアムの仕掛け

観客席は1階貴族・2階騎士・3階市民・4階奴隷や女性と、身分ごとに分かれています

そして観覧後に身分の高い階級がスムーズに帰れるよう、4階の階段を狭くして奴隷の退場時間が長くかかるようにしていたのです。

また、日差しを避けるためドームの様に幕を張り、太陽の動きに合わせ位置を変えるといった高度な技術も使われていました。

最上階には幕を張る時に使われたポールの穴があり、今も見る事が出来ます。

さらに地下には大掛かりな舞台機材が80もあり、猛獣を地上階に運ぶ人力のエレベーターまであったんですよ!

コロシアムの見学

夏は日差しが強くとても暑くなるので、帽子や日傘などで対策をして朝の早い時間に観光しましょう

「コロシアム」の入場チケットは、「フォロ・ロマーノ」「パラティーノの丘」との共通チケットになっていて、それぞれの窓口で購入可能です。

混んでいる時は、比較的空いている「フォロ・ロマーノ」の窓口で購入するのがオススメ!

通常チケットは16€からで、値段によって「コロシアム」内部の見学できる箇所・有効期限が変わります。(18歳以下の子供は無料)

時期によっては数時間待ちで入場出来ないこともあるので、+2€で公式サイトから事前予約すると良いですよ。

>>コロシアム公式チケットサイト(英語)

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