水の都と呼ばれるベネチアを代表する観光名所、リアルト橋。
その大きさと白さが特徴的で、別名「白い巨像」とも呼ばれています。
橋脚がない珍しい構造なので、橋の下をゴンドラで通るのも定番の楽しみ方です。
ベニチアは英語ではベニスと呼ばれ、映画や小説のタイトルでもよく耳にします。
たくさんの作品に登場するので、訪れる前に予習しておくのもおすすめですよ。
リアルト橋は800年以上ベネチアを支える歴史ある橋
リアルト橋の歴史は古く、なんと1181年までさかのぼります。
ベネチアの中でも海抜が高い地域だったため、水害のリスクが少なく当時からとても栄えていました。
その後、船の往来のため跳ね上げ式になりましたが、木造だったため火事で燃えたり重さに耐えきれず崩れてしまいます。
そこでベネチアは1557年に石造りの橋を建設することを決め、一般公募でデザインを募集。
多くの応募から選ばれたのは、当時無名のアントニオ・ダ・ポンテのデザインでした。
なんと応募者の中にはミケランジェロもいたのですが、無名の建築家が選ばれるなんて驚きですよね。
リアルト橋はゴンドラで橋の下を通ることができる特徴的な構造
リアルト橋は、橋脚がなく橋の下を船が通れるデザインでしたが、ベネチアの地盤は緩く当時は建設が不可能だと言われていました。
しかし、たくさんの杭を打つなどの工夫で、ひとつのアーチで支えるリアルト橋が完成します。
大きさは幅22m、高さ7.5m、長さ48mもあり、「白い巨像」の別名がぴったりですね。
橋の上からでも景色を楽しめますが、特徴的な構造なのでゴンドラで橋の下を通るのがおすすめです。
リアルト橋は「ベネチアとその潟」の一部として世界遺産に登録
ベネチアは、運河やリアルト橋、他の建築物も含めて「ベネチアとその潟」として世界遺産に登録されています。
リアルト橋の下を流れる大運河「カナル・グランデ」は、世界で最も美しい運河と言われているので是非その景色を堪能してくださいね。
どの時間帯も綺麗な眺めですが、とくに夕日の時間は水面に映る景色が美しくおすすめです。
橋の上から景色を楽しむのも、外から眺めるのもどちらも楽しい体験になりますよ。
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